2007.11.27 13:57
絶倫海賊さかポンとwくぇtぽうにケンカを売ろう!と書き始めた二人のラブロマンス801小説ですが、書いた本人がびっくりするくらい筆がのってしまってます。
ふと冷静に読み返してみると色々とやばそうな気もします。
いつもいろんな人の事をブログで好き勝手書いてるけど、実はちゃんと(事前にだったり事後だったり)承諾を得てるんですが、今回はネタがネタだけに聞けない!
さかポンとwくぇtぽう(ともう一人)フレじゃないし……。
ケンカは売りたいけど迷惑はかけたくないので、本編の前に一言。
これは架空の能登鯖でのお話です。
また、男同士の恋愛を扱った小説ですので、受け付けない方はそっと目を逸らしてお引き取りください。
それでは、続きを読むからどうぞ。
ふと冷静に読み返してみると色々とやばそうな気もします。
いつもいろんな人の事をブログで好き勝手書いてるけど、実はちゃんと(事前にだったり事後だったり)承諾を得てるんですが、今回はネタがネタだけに聞けない!
さかポンとwくぇtぽう(ともう一人)フレじゃないし……。
ケンカは売りたいけど迷惑はかけたくないので、本編の前に一言。
これは架空の能登鯖でのお話です。
また、男同士の恋愛を扱った小説ですので、受け付けない方はそっと目を逸らしてお引き取りください。
それでは、続きを読むからどうぞ。
『海賊島の木の下で』
仕事を終え、一杯ひっかけようとさかポンは酒場の親父に声をかけた。
「おやっさん、いつもの」
「俺もだ」
後に続く低い声はwくぇtぽう。
ここ、ナッソーを拠点に暴れている海賊だ。
「おや? volianの姐御は一緒じゃないんですかい?」
さかポンはくたびれたバイコルヌを脱ぎ、無造作にテーブルの上に放り投げた。
「うん。本国に呼ばれてさ」
汗でぺったんこになった髪に手を入れくしゃくしゃとかく。四方八方に髪は乱れたが、さかポンは気にする様子もなく運ばれてきたラム酒に手を伸ばした。
「また何かめんどくさい用事持ってくるんだよ。きっと」
そう言って一気に酒を流し込むと幼さの残る顔がアルコールで染まった。
背は自分と変わらないほど伸びたというのに、いつまでたっても可愛いと思ってしまうのは惚れた欲目だろうか。
仕事を終えた後は特に気が高ぶり、ふとした仕草に下半身が反応してしまう。
――待て待て、落ち着け。
wくぇtぽうはふぅっと息を吐いた。
「めんどくさい用事ですか。旦那方も大変ですね。いえいえ、それが何かは聞きま」
「親父、お代わり」
もっと話を聞きたそうに突っ立ったままの親父を苛立たしげに追い払うと、さかポンは首にまいたスカーフを緩め、さらにホックを二つ外すと先ほど放り投げたバイコルヌを手に取りあおいだ。
「ふぅ、暑い」
さかポンと対照的にwくぇtぽうはバイコルヌもかぶったまま、スカーフもついさっき結ばれたかのようにきっちりとしている。
「wくぇtぽう、お前暑くないのかよ」
「暑いさ。だがな、海賊たるものどんな時でも隙は見せないものさ」
「ふんっ」
wくぇtぽうは苦笑した。さかポンが次に何を言うかわかったからだ。
「まったくお前はそのふざけた名前と違って、ほんっとお堅い奴だよな」
「お……」
「俺がつけた名前じゃない。だろ?」
「ああ」
「その後は決まってこう言うんだ。『呼び方? くぇでもぽうでもなんでもいいさ。君の好きなように呼んでくれ』って。すました顔してさ」
さかポンの顔はますます赤くなっていた。決して酒に弱いわけではないが、すぐに顔に出る性質なうえ、
「さかポン」
「ん?」
「さっきの。ポルトガル船拿捕寸前で逃げられた事、怒ってないから」
wくぇtぽうはくしゃくしゃになったさかポンの頭に手を伸ばし、慰めるように撫でた。
「気にすんな」
「うん」
名前の事で絡んでくる時はいつでも何か謝りたい時なのだ。
悔しそうに唇をかみしめ、さかポンはうつむいた。
我ながら甘やかしていると思う。
なかなか獲物にありつけなくて苛々していたとはいえ、襲い掛かるタイミングが早すぎたのはさかポンのミスだ。ほんの一呼吸待てば取り逃がす事などなかっただろう。
だが、ミスを自覚し反省している相手にこれ以上何を言えばいいというのか。
「いつもうまくいくとは限らないさ」
さかポンの髪を整え、wくぇtぽうは名残惜しそうに手を放した。
「それはわかってるけどさ」
「だろ?」
「けどさ……」
納得できないようだった。あおぐ手を止め、さかポンは自分の世界に入ってしまった。
親父が二杯目のラム酒を運んできた。無言でコップを置きwくぇtぽうに目配せをして立ち去った。
しばらくしてからwくぇtぽうは親父が合図した方向を横目でちらりと見た。
そこには緑色の何かがいた。
「さかポン」
声が小さすぎて聞こえなかったようだ。向こうからは見えないようにさかポンの足をトントンと叩いてもう一度呼びかける。
「さかポン」
「ん?」
「すぐに見るなよ。出航所に緑のアレがいる」
「緑のアレ?」
さかポンは言われたとおりに、まずはバイコルヌをテーブルの上に置いた。そして、ごく自然な仕草で出航所の方を見やると嬉しそうに笑った。
「なんだ。何事かと思ったら。カエルくんじゃないか。こんなところで会うなんてめずらしいなぁ。どうしたんだろ」
立ち上がり出航所へ行こうとするさかポンの腕をつかみ、wくぇtぽうは言った。
「なあ、さかポン。前から聞こうと思っていたんだが……」
「ん?」
「あのロエンとかいうカエルはオスか? メスか?」
「え?」
いきなり不機嫌になったwくぇtぽうにさかポンは戸惑った。
「あのカエルはオスなのか、メスなのか、どっちだ?」
答えに困っていると徐々にwくぇtぽうの手に力が入り、つかまれた腕が痛くなってきた。
「えーっと」
「オスか? メスか?」
「うーん、カエルだから両生類だよ」
わけがわからず適当に答えると、さかポンはwくぇtぽうの手を振りほどきロエンの元へと駆けていった。
さかポンの嬉しそうな後姿に「『カエルだから両生類』って答えになってないだろう」とつぶやいて、wくぇtぽうはラム酒をあおった。
気にせずにいようと思ったが、再会を喜び合うロエンとさかポンの姿が視界の隅に入る。
「ちっ」
ぴょんぴょん跳ね回るカエルが目障りで仕方がない。
――じゃれるな。触るな。それは俺の男だ。
わき上がる嫉妬に胸が押しつぶされそうになる。その激しさが恐ろしい。
――あれは、ロンドンに帰った時に、たまに参加する演習の主催者にすぎない。単なる知り合い。ただの顔見知り。
必死に自分に言い聞かせ、嫉妬をおさえようとするがうまくいかない。
――俺とさかポンは、恋人同士だ。
二人で愛を誓い合った日のことをwくぇtぽうは思い出そうとした。
普通に女が好きなさかポンが、男の自分を受け入れてくれた驚きと喜び。
耳元で互いの名を叫び結ばれた時、このまま死んでもいいと思えるほど全てが満たされていた。
これ以上なにも望まない。そう思ったはずなのに。
「欲望に限りなどないのだな」
wくぇtぽうはテーブルの上に酒代を置くと、二人の元へゆっくりと歩き出した。
――さかポンは、俺の男だ。
つづく
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