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2008.03.10 16:23
『最初の敵は』の続き。


次の一戦、コーチのためだけに動こう。
私はそう思っていた。

体調は悪い。戦闘前にやる事が多い。そして、初戦にあっさりと落ちた。

体も頭も気持ちも、誰よりもしんどいだろう。

コーチを安心させたい。負担を軽くしてあげたい。

そうするには、コーチの視野に入るようぴったり張り付いて離れない。
他のメンバーがピンチになろうとも、コーチから離れない。

コーチが望むように、コーチのためだけに動く。


22:40 第二戦 vs ELVE 戦闘開始

戦闘が開始され、ライン際を目指すコーチの後を付いていきながら私は焦っていた。

あれ、この人たちってどういう人たち?
底模擬で一緒にやった事あったかも?

もちろん名前は知っていた。でも、

どんなタイプだったっけ?

模擬経験が長ければこんなことはなかっただろう。同じポルトガル。底模擬だけでなく、土曜開催のポル模擬に出れば一緒にやれる。一緒にやればやるほど、どんなタイプなのかわかっていく。

うーん。
まぁ、多分bapiタンみたいにぬめぬめしてる人たちなんだろうな。

同じ商会のbapiさんがこの軍事団体・ELVEに所属していた。
bapiさんとは水曜カサ模擬で一緒にやりまくってて、その印象は『回避操船がぬめぬめしてる』だった。

模擬初心者と上級者の違いがはっきり出るのは回避操船だと思う。
上級者は私みたいに大雑把な舵切りを絶対にしない。
それが見ていて「ぬめぬめしてる」と感じるのだ。

同じ団体。スタイルは似てくるんじゃないか?


そんな事を考えていたのだが、実際の戦闘は予想以上に「ぬめぬめ」だった。

コーチにびったりと張り付き、ライン際にいた私。
白兵から抜けられずに、味方が各個撃破されていくのを見ていた。

すごい。なにこの人たち。

互いに付かず離れずの距離をとるELVE。
隙を見つけたら一気に囲んで撃破。そしてまた付かず離れずの距離をとる。

ゾーンディフェンスみたい。

インが守りアウトが攻めるんじゃなくて、全員で守り全員で攻める。
その場その場の状況で役割を入れ替える。
そのため、対峙していて非常に特徴をつかみにくい。
艦隊の動き自体が「ぬめぬめ」としてとらえどころがない。

つかもうと思ったらつかめないうなぎ。
隙を見せたらからみついてくる蛇。
とどめは尻尾についてる刃。

そんな相手をぶったぎる力など当然私たちにはない。

綺麗にスティ君・メガさん・Lennethちゃん・私、と後ろから順に落とされた。
そして、残ったコーチがじわじわと削られていくのを私は真横で見ていた。

がんばれコーチ!
今度はお前が最後まで生き残ったぞ!
沈んでもお尻守ってんぞ!
満足だろ? 残りの時間存分に味わえよ。
沈んでもなお

そして、

モンキー・D・アバレンの攻撃により、尾花ピッチングコーチの船が撃沈されました!


予選敗退が決まった。



22:56 カサブランカ出航所

準備を終え、時間が来るのを待っていた私たちにスティ君が言った。

スティルエル>どうせ予選ムリだから
スティルエル>最後は
スティルエル>自由にやろう

はしゃいだ。

Viki>1隻沈めたい!
Lenneth>うい
Viki>好きに動いていいの?
スティルエル>うん
スティルエル>コーチは守ってね
Viki>;;
メガマック>wwwwww


もちろん守るつもりだった。
でも、コーチだけじゃない。

自由に、好きなように、やる。
それは狙われている味方の援護をしたい。あわよくば味方を狙う敵を沈めたい。
そういうことだった。


尾花ピッチングコーチ>ラインやだ?
スティルエル>いつもどおりやろうってことw
Viki>ううんw
スティルエル>んー
Viki>いいよラインでw
スティルエル>任せるw
尾花ピッチングコーチ>最後だし好き嫌いできめていいし
スティルエル>勝ちに行くなら
スティルエル>ラインはしないほうがいい
Viki>提督の好きが最優先だよ
スティルエル>うん
Viki>あ
Viki>でも切り込まないでwwwwwww
尾花ピッチングコーチ>じゃぁなしでいこうか。相手次第だけど
スティルエル>www
メガマック>何でもありか!
Viki>なりゆきのゆきずりでw
スティルエル>ラインは向こうの提督がラインこないと勝ち目が薄くなるよねw
メガマック>俺が最初に沈むから、沈むなよ!!!
Lenneth>wwwwwwwwww
Viki>wwwww
尾花ピッチングコーチ>ライン目指さず、向こうに合わせて。
スティルエル>らじゃ
スティルエル>今度こそ釣る!
スティルエル>でてー


第三戦 23:00 vs JelliclePirates

艦隊名のとおり、5人中3人が色付き。白ネの2人も以前色がついていた。
ELVEの時と同じように、名前は知っていてもどういうタイプの敵なのか知らなかった。

PK艦隊

攻撃大好きな艦隊。
多分そう。
勝手に思い込む。

戦闘開始後、少したってスティ君が敵の背後に回りこむ。
敵艦隊が乱れた。

孤立気味な敵に向かうメンバー達。
私は、いつものようにコーチの後ろについていた。

コーチが私の位置をチェックする余裕があるのは最初だけ。
最初だけちゃんと見えるとこにいれば「守ったよ!」と言い逃れできるだろうというずるい考えだった。

ずっと、ずーっと気になってた事があった。

戦闘序盤、狙われるのは提督じゃなくて動き回るアウトファイターじゃないか?

うちの艦隊の場合、それはスティ君。

提督の時は自分の事で、二番艦の今は提督を守る事で必死。
スティ君が危ないと思っても、そこまで手が回らなくほったらかしだった。

助けに行きたい。

徐々に私はコーチから離れ、孤立気味なスティ君の元へと向かった。

が、間に合わず。
スティ君が落ちる。

スティルエル>4-5

ごめん、遅かった。

心の中で謝りつつ周囲を見ると白兵しているメガさんの船尾に撤退クリを入れようと敵が停船していた。
メガさんの白兵相手にタゲを移しつつ、船尾にいる敵に近付く。
コーチもLennethと一緒にこちらにやってくる。
私に気付いた敵が動き出す。

除去成功

そして白兵が終わる。
コーチとLennethが白兵を抜けた敵に、コンボにはならなかったものの連続で砲撃。
残り耐久の数字が赤くなった。

やばい、遅かったか!

慌てて私も半ば諦めながら砲撃した。

敵が落ちた。

え!?支援遅くないか?
やっぱり攻撃大好き艦隊?
攻撃に集中させない。
支援させよう。

スティルエル>4-4

これで同数。
イーブンになったところでコーチが白兵で捕まえられる。

尾花ピッチングコーチ>けつ
スティルエル>ていとくふぉろー

Lennethとメガさんがコーチの元へ向かう。

二人行けば大丈夫

コーチから一番遠かった私。
フォローには行かず、コーチが一番苦手なタイプ―外周カロネ―にまとわりついて近くに行かせないようにする。

ディーフェンス!ディーフェンス!
ほーれ、あっちに行きたいかー。
行かせません!

修理が遅かった事を思い出し、装填が終わればすぐ撃った。

F8だよF8!
修理してろ!
絶対にコーチには近付かせないかんな!


Lennethがルースレスを撃沈しました!

スティルエル>4-3

Lennethナイス!

リードしたところで、白兵に入る私。

突撃!
「gggggggg」って言え!

撤退失敗

突撃!
ほら!「gggggggg」って言えよ!

防御

イヤン。
でも、いいんですかー。抜けなくていいんですかー。
もしかして味方待ってますか?
多分来ませんよ!
このままずっと白兵で、私は困らないんです。

コーチの隣にはLennethがきっちりついていた。

うちの提督は女が側にいる限り、滅多な事じゃ落ちません!!!
あ。

白兵抜けられる。
しかも、大して船員にダメージ与えられなかった。

近付かせないだけでオッケー。

そう考え、執拗にまとわりつく。
二度目の白兵。
完全に3対2と1対1に分かれていた。

そんな事を続けていたら、

ミッチェルの攻撃により、メガマックの船が撃沈されました!

スティルエル>3-3

再び同数へ。


なんてこったい。
合流しなくちゃ。

白兵を抜ける。

このまま合流?する?させる?

自分の、タイマンしていた敵の、合流先の、位置をチェックする。

あれ?
これってもしかしていけるんじゃない?

ドキドキした。
手が震えた。

その日初めて恐怖を感じた。

チャレンジしてみよう。

回避スキルを切り、貫通スキルを入れた。



つづく